企業理念
わたしたちが目指すもの
「サイエンスとイノベーションで世界の人々の健康に貢献すること」
私たちは、2004年から人体の根幹となる各種細胞の中の遺伝子の機能解析やタンバクの発現メカニズムの解明に企業やアカデミアの皆さんとご一緒に取り組んできました。
新薬や治療法の開発には、長い期間と高額の研究開発費が必要とされています。
その基礎研究段階となる細胞研究において、より信頼性と効率の高い技術とサービスを提供することで、新薬開発に貢献できることを目指しています。
医学の進歩は急速ですが、その進歩は地道な研究の積み重ねに支えられています。
私たちは積み重ねてきた基盤技術を、世の中の医学の進歩と顧客のニーズに合わせて応用法を開発し提供していきます。
そのために私たちは技術向上への挑戦を続けます。
私たちのそうした思いが実現できるよう持続可能なビジネスの確立に努めます。
代表挨拶
私は、㈱サイトパスファインダーの代表取締役の山本栁二です。
私は医学分野での経験はありませんが、2010年に国の研究機関から生まれたユニークな技術を持ったバイオ事業を頼まれてその経営を引き受けました。
長年小さな企業を創業し育ててきた経験を生かし、他社にない技術商品を世界に発信していくことを社員とともに挑戦していきます。
小さな会社ですので社外のビジネスパートナーとともにお客様が困っていることや望んでいることに応えられる会社を目指します。
代表取締役 山本栁二
事業内容
固相核酸導入技術は、創薬支援ツールとしてまた医学基礎研究のツールとしてターゲット遺伝子のスクリーニングや化合物のプロファイリングなどに活用頂くとともに、ウィルスベクターを使用しない遺伝子導入技術として遺伝子編集技術への応用や核酸医薬品や遺伝子細胞治療など治療分野での活用可能性にも広がっています。
いずれも細胞培養プレートの底面に各種核酸類、導入試薬類や導入促進剤を複合体として弊社で固相化処理し、固相プレートとしてお客様に届けます。
お客様の実験計画作成段階や実験データの解析などについてもご相談の上対応致します。
今までは、ハイスループットスクリーニング用の高密度プレート(1536,384,96ウェル)が中心でしたが、大量に細胞培養が可能な少数、大容量ウェルプレート(~6ウェル)の開発も進めています。
会社概要
社名 | 株式会社 サイトパスファインダー(CytoPathfinder, Inc. 略称:CP) |
設立 | 2004年12月20日 産総研技術移転ベンチャー企業として設立 |
資本金 | 1765万 |
経営陣 | 山本栁二(代表取締役社長 CEO) アラン・マッカーシー Ph.D.(常務取締役 CSO) 三谷惠二(取締役) 石川雅義(監査役) |
連絡先 | [本社] 〒160-0023 東京都新宿区西新宿3-11-20 オフィス スクエアビル 5階 TEL:03-6383-4008 [イノベーションセンター] |
アクセス
[本社]
〒160-0023
東京都新宿区西新宿3-11-20 オフィス スクエアビル 5階
初台駅 北口徒歩10分
[イノベーションセンター]
〒160-0023
東京都新宿区西新宿3-11-16 第2太閤ビル 3-C
初台駅 北口徒歩9分
企業沿革
2004年12月 | 産総研技術の移転ベンチャーとして会社設立 |
2007年 | 東京都ベンチャー技術大賞奨励賞受賞 |
2008年 | 武田薬品工業㈱に技術移転契約締結(社内・グループ内用に限定) |
2009年 | ファーマコゲノミックスのバイオベンチャーピージーアイエス社 (英国に子会社PGXIS社を保有)を買収 |
2010年 | ㈱ファンケル社と共同開発したアンチエイジング化粧品原体の納入を開始した。(2014年同社の製品戦略切り替えにより納入終了) |
2011年3月 | 出資者、経営体制の変更(山本栁二社長) |
2012年12月 | 日本政策金融公庫より資本性ローン2億円融資 |
2012~2014年 | JETRO,JBA等の支援を得て欧米市場にアクセス、その後出張ベースでの活動に限界があり、国内市場開拓中心に転換 |
2015年 | フナコシ㈱社とトランスフェクションプレートアレイの販売提携 |
2015年 | PGXIS社は、ADORIAL Limitedを設立し、技術資産を移転した上で、2016年英国バイオベンチャーC4X社(英国新興市場AIM登録)に株式交換で吸収合併される。 PGXIS社は休眠会社に。 |
2016年 | 山本栁二氏弊社の100%株式を取得 |
2019年 | 固相法を利用した遺伝子編集キットの開発上市 |
2019年 | 株式会社フェニックスバイオ社とPXBセルin vitro siRNAスクリーニングキットの共同販売提携を行う |
2021年8月 | 弊社ラボを産総研臨海副都心センターから西新宿のイノベーションセンターに移転 |
2021年12月 | クラウドファンディングにより1,530万円を調達 |
政府補助金による研究開発への取り組み
2009~2011年 | NEDO 平成21年度イノベーション実用化助成事業「細胞ファーマコゲノミクスシステムの開発」 事業費総額 3.6億円 -薬剤で誘導される重篤な肝毒性発症メカニズム解明のため培養肝細胞を用いたsiRNAトランスフェクション実験を行い、副作用発現に関与する遺伝子ネットワークを全ゲノム規模で特定するー |
2011年 | 関東経済産業局平成22年度地域イノベーション創出研究開発事業「ヒトiPS細胞誘導ツールシステムの開発」 事業費総額0.85億円 (財)バイオインダストリー協会、㈱リプロセル、㈱積水インテグレートリサーチ、産業技術総合研究所との共同受託 -弊社の固相遺伝子導入法とリプロセル社のiPS細胞誘導培地剥離技術により、ウィルスに依らない誰もが使え簡便なiPS細胞高効率誘導ツールの開発を目指すー |
2012~2014年 | 関東経済産業局平成24年度グローバル技術連携支援事業「ヒトiPS細胞作製プレートキットの試作開発とグローバル展開」 事業費総額0.23億円 ㈱リプロセル、産業技術総合研究所との共同受託 ー平成22年度の委託事業の後を受けて、固相化プレートによるヒトiPS細胞の作製技術の実用化と試作開発、グローバル展開を目指すー |
2013~2014年 | 関東経済産業局平成24年度グローバル技術連携支援事業「ヒト全マイクロRNA(miRNA)機能解析研究支援ツールキットの試作開発及び海外販路開拓」 事業費総額0.43億円 miRNAを低コストで合成できる㈱ジーンデザイン社と共同で、世界初のmiRNAの研究支援ツールキットを試作開発し、グローバル展開を行うー この期間内で開発に成功、ジーンデザイン社と提携の上、事業化を進めている。(同社は2019年味の素社の傘下に) |
2022年5月 | 中小企業庁事業再構築補助金「遺伝子編集細胞治療用大容量 固相プレートの開発」 補助金額1,800万円 |
アカデミアとの主な連携・共同研究や技術の活用
2010年~ | 産業技術総合研究所 「プラスミドDNAの固相系導入技術の製品化基盤の検討に関する研究」 |
2014年 | 広島大学 「ヒト肝細胞へのトランスフェクション及びHBV増幅抑制宿主側因子探索スクリーニング」 |
2014年 | 東京大学医科学研究所 「ゲノムワイド関連解析によりHCV陽性肝細胞癌の感受性遺伝子の同定」 |
2014年 | オックスフォード/ストックホルム大 「放射性感受性、DNA修復に係る新規遺伝子の探索、合成致死を誘導する因子の探索」 |
2014年~ | 国立医薬品食品衛生研究所 「レギュラトリーサイエンスとしてRNAi医薬品の細胞内取り込み機構の解析に弊社固相法に依る全ゲノムスクリーニング」 |
2014年~ | 東北大学大学院医学系研究科 「非ウィルス性プラスミドベクターを用いた固相遺伝子導入法によるエストロゲン受容体ポジティブ乳癌のサブタイプ分類法の開発」 |
2020年8月 | 産業技術総合研究所 「マウス多能性幹細胞を用いた固相トランスフェクション技術の応用によるゲノム編集技術での細胞アッセイ、遺伝子解析創出の検討」 |